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焙る
「焙る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
焙るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「刻々」より 著者:宮本百合子
をチリ紙の上へ落しながら、悠然とかまえてることさと云う時、その主任の云ったことを
焙るように胸に泛べているのであった。自分は、金のことを云わなければ半年経とうが帰....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
し初める……それを日比谷の大通りから米国の軍楽隊が囃し立てる……数万の見物が豆を
焙るように拍手喝采する……それを警視の正装した私が馬に乗って見廻りながら、これは....
「夜の靴」より 著者:横光利一
益を重んじて来た老人たちの眼の冴え光っている慎しさに、しばらく部屋が鳴りをひそめ
焙る手さきだけ温かい。そのうち膳部が出た。一番悲しみの深い菅井和尚が一番暢気な笑....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
円材。――船では檣、桁、防材などをいう。 四二 肉焼き台。――大きな肉をのせて
焙る鉄製の枠のこと。料理室で使うものであるから、それを料理番のジョン・シルヴァー....
「鱧・穴子・鰻の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
ば翌日に残ったものの、焼き冷ましを利用していい。この時は、醤油を付けて一ぺん火に
焙る必要がある。本来は江戸前風に蒸しにかけないで、関西風に直に焼くがいい。醤油の....
「てんぷらの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
がいい。要するに、てんぷらの茶漬けは、残ったてんぷらを生かして食べる方法である。
焙るため油がこなれ、香ばしくて、意外に美味しいものである。材料になるてんぷらが、....
「海苔の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
を見て、たれの中にひたし、さらに金網か、なべの上に乗せるが、今度は焼くのではなく
焙るだけでいいのだ。 すべて料理のうまい秘訣は、こんなちょっとした注意にある。....