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焙炉
「焙炉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
焙炉の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
なり。 「黄檗を出れば日本の茶摘みかな」茶摘みの盛季はとく過ぎたれど、風は時々|
焙炉の香を送りて、ここそこに二番茶を摘む女の影も見ゆなり。茶の間々は麦黄いろく熟....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
二時頃、目をさますと、ザザァザザァという音がする。「なんや?」と思うとそれは母が
焙炉の茶をかえしている音でした。茶商売では、茶を飲み分けることができないとあきま....
「それから」より 著者:夏目漱石
た。 「僕にはそれ程信用される資格がなさそうだ」と苦笑しながら答えたが、頭の中は
焙炉《ほいろ》の如く火照《ほて》っていた。然し三千代は気にも掛からなかったと見え....