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焚き付け
「焚き付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
焚き付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三つの眼鏡」より 著者:夢野久作
から何もかもやめて、三人で手探りに晩の支度を初めました。 そのうちに御飯の火を
焚き付ける段になると、お姉さんはマッチの箱の蓋がすこし開《あ》いているのを気が付....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
音造の一件からお半に対して強い嫉妬を感じている。そこへ付け込んで、清五郎がうまく
焚き付けたので、とうとう叔母殺しという大罪を犯すことになったんです。年が若いとは....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
体絶命の鍔際になったときに、伜の兄が弟に眼くばせをして、素知らぬ顔でその竈に火を
焚き付けてしまった。いや、どうも怖ろしい話です。 巡警らは家内を残らず捜索した....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
は立たないもので、小牧山合戦以来未だ釈然たらざる織田信雄なんかが策動して、家康を
焚き付けたことは想像出来るのである。だから先に秀吉が駿府城に迎えられた時、率直な....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
。そこを狙って岡郷介は、実父の仇と偽わり怒り、最所治部の悪事を数えて須々木豊前へ
焚き付ける。とうとう戦端は開かれた。僅か六月ではあったけれど岡郷介は最所家に仕え....
「生不動」より 著者:橘外男
舎の停車場らしい趣を伝えてきた。 そんな空気の中で私と君太郎とは、さっき女中の
焚き付けて行ったストーヴにどんどん薪を抛り込みながら、炬燵の上で熱いやつを酌み交....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
たとか云って、御門の外へ投り出したので、顔を摺剥き、叔母さんが大変に怒って花魁に
焚き付けたのが始まりで、する事なす事がみんなへまに成るもので、私が花魁の病気見舞....