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焚き口
「焚き口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
焚き口の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
女にとって、それは一緒にタキシイに乗るのと何の異りもなかった。 やがて小夜子は
焚き口の方に立って、髪をすいた。なだらかな撫で肩、均齊の取れた手や足、その片膝を....
「道標」より 著者:宮本百合子
は、まるで喜劇の舞台に据えられるはりぬきの風呂ででもあるように堂々と大きかった。
焚き口とタンクとが一つにしくまれている黒い大円筒が頭のところに立っていて、
焚き口....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
けると、一坪ほどの、土の黒く固まった土間に、田舎びた五右衛門風呂がすえてあった。
焚き口に火がとろとろ燃えて、けむりがいぶるので、浴室の内部には、天井から壁板から....
「城」より 著者:カフカフランツ
身体越しに、一人がしっかと毛布にくるまって眠り、もう一人のほうは開けたストーブの
焚き口の前にひざまずいて、火を焚いている、なんていうことを見ないでいられないのよ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が一つ出しっぱなしになっていた。ほかほかと焼けかかったパンの香いがして、ペチカの
焚き口には赤い火の反射が幽かにはみ出していた。 外にはまだ雨の音がしてた。 「....