無くもがな[語句情報] » 無くもがな

「無くもがな〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無くもがなの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
慈悲」より 著者:岡本かの子
いのです。彼は主人の好意がむしろ迷惑だったでしょう。主人の慈悲は彼に取ってむしろ無くもがなの邪魔だったでしょう。 それにもかかわらず、主人は自分が慈悲を行って....
石狩川」より 著者:本庄陸男
奉行榎本どのと比較するとは、身びいきにも程があろう、無くてかなわぬご仁があれば、無くもがなの身の上もある、おのれにとっては、辛くはあるが、この辛さには乗りこえね....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
からが、一方は牡鹿《おじか》半島方面の船の到着が気にかかり、一方はまだ仙台城下に無くもがなの心がかりがあるから、ちょうどその中間の、ここ松島の観瀾亭あたりを選ぶ....
科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
公と心得ている。 今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある。従って人はこれを無くもがなのものとしているけれども、他に代ってその機能を果たすものなきが故に、彼....