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無価
「無価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無価の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
何故《なぜ》でしょう。」
「外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、
無価値な物は、絶対に輸入を禁止するためです。この頃では、日本、英吉利《イギリス》....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
家が幾人いたことだろう。一人のシェークスピアが栄えた背後に、幾人の群小戯曲家が、
無価値な、滅ぶるにきまっている戯曲を、書き続けたことだろう。一人のゲーテが、ドイ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
・チョウ》』まで、乗せて飛んでいってくれ」
「いやいや、ただ私という男がけっして
無価値なものでない――それを、ともかくお知らせしとこうと思うのです。ところで、あ....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
する。しかも今日においては、いっさいの発明はじつにいっさいの労力とともにまったく
無価値である――資本という不思議な勢力の援助を得ないかぎりは。 時代閉塞の現状....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
うも解せませんが……」 「出来なくてどうします。実現できないことは、発明としては
無価値だ」 客は、あべこべに講釈ぶった。 「しかし、そんなことが出来ますかなあ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とは全く関係もない要求に屈服し、過去に起った或る同じような立派な事件に、自分達の
無価値な行動を強いて結び付けて、そこに申訳と希望とを築き上げ、そしてその大それた....
「断層顔」より 著者:海野十三
か。それは古いですよ。統計なんておよそ偶然の集りです。確率論で簡単に片附けられる
無価値なものですよ」 「条件をうまく整理すれば、そんなに
無価値ではなくなる。まあ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、永遠不朽の真理を伝えているか否か?……恐らく多数人士にとりて、此等の通信は全然
無価値であろう。何となれば、その中に盛られた真理は、彼等には真理でないからである....
「旧作」より 著者:上村松園
て七十歳の老大家のような枯れた絵をかいたら、それこそおかしいし、そのような絵は、
無価値であると言っていいのです。 私のところへも、ときどき若い頃の画の箱書が廻....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
一段階の宗教は原始的の幼稚なもので、道徳観念がはなはだ乏しくして、倫理上から見て
無価値といっても差支えないくらいである。むしろ倫理道徳に反した残酷なことが多いく....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
北海道に入り込んで、アイヌ相手に利益を漁る程のものは、実際純樸なる彼らを欺いて、
無価値なものを高価に売り付け、或いは酒を飲ませ酔いに乗じて彼らの宝物を貰って来る....
「城」より 著者:カフカフランツ
してはいないけれど、それでもバルナバスの言葉よりもずっと信用していますよ。それが
無価値な古い手紙で、まったくそれと同じように
無価値な手紙の山のなかから手あたり次....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
考えられていた。だが、誰一人として、拷問が一部分を受け持つ裁判方法を、それゆえに
無価値だとは夢にも思わなかった。当時のもっとも聡明でもっとも有能な法官――ベエコ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
足している形式ではない。 「もしも人がベートーヴェンを心理的にをめざまさなければ
無価値である。換言すれば、『オセロ』や『オイディプス王』のような、われわれが悲哀....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
飲する酒の如きは、人によって天の美禄でもあり、百薬の長ともなるが、好まざる者には
無価値である。煙草などもその一例であって、好まざる者には全くの
無価値である。否、....