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無党
「無党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無党の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
帝室を離れ、皇帝を魔王《サタン》と呼ぶに及び、これが近世しばしば起こる百姓乱や虚
無党や自殺|倶楽部《クラブ》の有力なる遠因となれり。盛邦、近年神道を興すとて瑣末....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
では腹膜炎で患者が虫の気息《いき》を引き取ろうとしている。露西亜《ロシア》では虚
無党《きょむとう》が爆裂弾を投げている。停車場《ステーション》では掏摸《すり》が....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
治となり、ついに言うべからざるの弊害を生ぜん、帝室内閣は党派に偏せずいわゆる無偏
無党、王道蕩々の美政を維持するに足らん云々」と。しかして彼また以為らく、「世の政....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
のと信じておりました。すなわちこの結社は米国政府、暗黒局の直轄に属するもので、虚
無党、社会党、無政府党以上に強大な勢力を有し(以上は或る程度迄事実)全世界に亘っ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
んでくる。彼女の四辺には冷めたく冴えた香気があふれているようだ。このサルトルは虚
無党でもなく、木石でもない。一目見たときから心を惹かれ、知れば知るほど香気あふる....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
つい》に惨酷《ざんこく》比類なき仏国《ふっこく》革命の際の如く、あるいは露国|虚
無党《きょむとう》の謀図《ぼうと》する如き、惨憺悲愴《さんたんひそう》の挙なきに....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
転することになりましたよ。今から四十分ほどにもならない前に、ロシアのある貴族が虚
無党に殺されたのですが、誰もまだ彼の死について幽霊の株のことを考えていないのです....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
外に教育せんとするには、その首領なる者が、真実に行政の外にありて、中心より無偏・
無党なるに非ざれば、かなわざることと知るべし。真実に念仏を禁じて仏法の念なからし....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
し出すものか、何物の真形を反射するものか、これを反射して真を誤らざるものか、無偏
無党の平心をもってこれを察するは至難の事というべし。また、事を施行するにあたりて....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
やめて立去った。……つまり、白い糸を外套につけた外交官を殺せという指令をうけた虚
無党員が、それとめざした外交官を刺殺そうとしたところ、白い糸が無かったので、刺殺....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いう男が日本へ逃げて来て二葉亭を訪ねて来た。その外にも二葉亭を頼って来た露国の虚
無党亡命客が二、三人あった。二葉亭は渠らのために斡旋してあるいは思想上多少の連絡....
「「自然」を深めよ」より 著者:和辻哲郎
ものを見失った者が出るとすれば、それがいかに猛烈な虚無の信者となるかは、ロシア虚
無党の記録を読む者が知っているごとく、きわめて理解しやすいことである。これもまた....