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無功
「無功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無功の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
自分の人格を他に及ぼさぬ以上は、せっかくに築き上げた人格は、築きあげぬ昔と同じく
無功力で、築き上げた労力だけを徒費した訳になる。英語を教え、歴史を教え、ある時は....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
が秀子に指さして居る様に見え、私も反対の証拠を上げ得なんだ者ですから、弁護も全く
無功に帰し、秀子即ち夏子は殺人の刑名を受けましたけれど、其の時私は秀子に向かい、....
「食堂」より 著者:森鴎外
。そしてこう云った。 「しかし影を見て動くものもあるのですから、影を消すのが全く
無功ではないでしょう。ただ僕は言論の自由を大事な事だと思っていますから、発売禁止....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
す眼と眼に思い入れ宜しくあって、ム、ハハ、ハハ、ハハハと芝居ならば政宗方の計画の
無功に帰したを笑うところであった。けれど細心の町野左近将監のような者は、殿、政宗....