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無南
「無南〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無南の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫車」より 著者:宮本百合子
坐り、同じように活気のあるせわしさで鐘を二つ鳴らした。数珠を左手の先にかけて、南
無南無と称え、ここでも、 「あーッあ」 と抑揚をつけて頭を下げる。 おさやは台....
「斜坑」より 著者:夢野久作
た一瞬間に福太郎は、 「彼岸の中日になると真赤な夕日が斜坑の真正面に沈むぞい。南
無南無南無……」 と云って聞かせた老坑夫の顔を思い出したようにも思ったが、間も....
「眼を開く」より 著者:夢野久作
あとから指の間に滴らした。 村の人々も、忠平の枕元の雪の中に坐り込んだ。 「南
無南無南無南無南無南無南無」....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
手に燻りかえる安線香の束を持ち、左手に念珠を掛けながら、膝頭をガクガクさせて「南
無南無南無」と言うばかり。今にも気絶しそうな腰構えである。その股倉から覗くように....