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「無学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
う思ってみようもなかった。いくらなんにも知らないおせいにも、自分のような貧乏な、無学な、知り合いもないような人間を正妻に迎えるわけがないのは分りきっているのに、....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
なる英語であるだろう」と申しました。そうしてかくも有名なる本は何であるかというと無学者の書いた本であります。それでもしわれわれにジョン・バンヤンの精神があります....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
につけて、いつでも私に深い感銘を与えるものは、基督の短い地上生活とその死である。無学な漁夫と税吏と娼婦とに囲繞された、人眼に遠いその三十三年の生涯にあって、彼は....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
事もこの妙法より出たり」と断じている。 右のような考え方が西洋にあるかないかは無学の私は知らないが、よしあったにせよ、今日のかれらに対しては恐らく無力であろう....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
んだん退却して行くありさまだ。吉弥の話したことによると、青木は、かれ自身が、 「無学な上に年を取っているから、若いものに馬鹿にされたり、また、自分が一生懸命にな....
食魔」より 著者:岡本かの子
ない垂簾の食もの屋ですからねえ」 こんな応対で通り過ぎてしまう店先が多かった。無学を見透されまいと、嵩にかかって人に立向う癖が彼についてしまっている。それはや....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
後の教育の方法に就いてもお伺いもして見たいとは思って居りましたのですが、あんまり無学なお訊ね方をするのも失礼でございますし」夫人は両袖を前に掻き合せた。 かの....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
就きましては、お前が名代に出て何かのお話を申し上げろということでございましたが、無学のわたくしが皆さま方の前へ出て何も申し上げるようなことはございません。唯ほん....
」より 著者:海野十三
……ああッ……」 と云うと、松吉はフラフラと眩暈を感じてよろめいた。 「なんと無学な奴は困ったものだ」と北鳴は松吉の腕を支えた。「この櫓には、学問で保証された....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
。 それ程深い交渉がなく、そして彼が幾分か遠慮している間は、私もこの珍らしい、無学な、そしてそのわりにはなかなか物解りもよさそうな労働者を、興味深く眺めており....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
らぬ。これと同様に、一知半解式の知識の所有者であってもならぬ。それ等は自分の無知無学に気づかぬから、手がつけられない。われ等の求むる所は、どこまでも自由で、素直....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
。奇行、珍癖の横紙破りが多い将棋界でも、坂田は最後の人ではあるまいか。 坂田は無学文盲、棋譜も読めず、封じ手の字も書けず、師匠もなく、我流の一流をあみ出して、....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
印刷屋への払いが出来なかった。のみならず、いかに門前の俥夫だったとはいえ、殆んど無学文盲の丹造の独力では、記事の体裁も成りがたくて、広告もとれず、たちまち経営難....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
間に誰から教えられたのか。権右衛門もそんなことを決して知ろう筈はない。彼はまるで無学といってもよい位の人間である。あるいは侍従がうっかりと口を滑らせて、父の憤怒....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
たんだ」 「それで……」 「ぼくはそのようすを見ながら、ふと、『こいつらのように無学なやつどもがさわいでいる間はよいが、そのうちに学問のあるやつがこれを見にきて....