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「無尽蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無尽蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
ような奇怪の麻酔《ますい》の力を持っている。思想とか礼儀とかにわずらわされない、無尽蔵に強烈で征服的な生《き》のままな男性の力はいかな女をもその本能に立ち帰らせ....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
る。「身振によって思想および感情を翻訳することについては日本派のもっている知識は無尽蔵である。……足と脛《はぎ》とは拍子の主調を明らかにし、かつ保つ役をする。躯....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
す」 「非常推進か。それでどうしようというのかネ」 「ミルキ国の地下には、金鉱が無尽蔵に埋没されています。あれをこの際向う一週間で全部採掘するのです」 「誰が採....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
、壊れ易い土の穴に最後の隠れ家を求めるのだ。私の心もまた兎のようだ。大きな威力は無尽蔵に周囲にある。然し私の怯えた心はその何れにも無条件的な信頼を持つことが出来....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
糧、霊魂の糧である。金に換えたら幾何のものでなくても、其存在の効果は無際涯である無尽蔵である。此の焼けて灰となった書籍の一冊を読んで大発明をし、大文章を書き、大....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
他方の温度をあげていく。そういうことができるなら、燃料問題も困らないわけで、永久無尽蔵《えいきゅうむじんぞう》に燃料はあり、永久機関もできるのですが、ほんとはで....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
これこそすばらしい思いつきであったのだ。 それはカンナ島の石油の利用であった。無尽蔵といわれるカンナ島の石油は、大きな油槽にたくわえられ、必要なときに、海底要....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
の、ムビウム。 そのムビウムは、果して緑川博士の予想通り、この大ムーア彗星には無尽蔵といってもいいほどあるのだ! * 総員四万名に余る未曾有の大宇....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。高オクタン価八〇くらいの、おそらく航空用燃料としたら空前のやつが、あの地下には無尽蔵にあるのです」 見えない魔焔の正体が各国ともあせっている、高オクタン価の....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
考え込む。 「来る端から叩っ斬るまでよ」紋太夫は平気である。 「しかしきゃつらは無尽蔵だからな」 「百人も殺したら形が付こう。茄子や大根を切るようなものだ」紋太....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
経った。 湖水は依然として空である。水溜りの水も悉く干て水草などは大概枯れた。無尽蔵にいる兎や狐を狩り取ることもいと容易すければ、その肉を燻ぶることも焼くこと....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
草の地が広がっている。羅江湾を口とすれば、安岳山脈の雪を衣としよう。天然の恵みは無尽蔵であるが、どうして人の住むことが少ないのであろう。) 十、南米西部客中....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
のであります。働く人の働き如何によって、真、善、美の理想は、思いのままに取出せる無尽蔵の庫であります。しかし、創造せず、働かぬ人にとっては、ただ一色の「空」の世....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
り鳥が来た。耿として羽裏を光らせて行くその無数の点々。 煙だ。白い湯気だ。その無尽蔵に涌出するむくりむくりの塊り。 しかも、見るものは空と海との大円盤である....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
熔鉱炉を要しない高周波や上島式の如き世界独特の方法が続々発明せられている。石炭は無尽蔵であり、液化の方法についても福島県下に於て実験中の田崎式は必ず大成功をする....