無尽講[語句情報] » 無尽講

「無尽講〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無尽講の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
して献金を思い立った。抽斎は自家の窮乏を口実として、八百両を先取することの出来る無尽講を催した。そして親戚故旧を会して金を醵出せしめた。 無尽講の夜、客が已に....
近眼芸妓と迷宮事件」より 著者:夢野久作
に下駄じゃないという事がわかるだけで推定材料にはテンデならない。被害者の懐中物は無尽講の帳面が二冊キリ。蟇口も煙草|容もない。……という極めてサッパリした現場な....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に透かして視ながら、ひとりの男が若い女に声をかけた。男は神田の半七で、本所のある無尽講へよんどころなしに顔を出して帰る途中であった。 「ねえ、姐さん。今時分そん....
南国太平記」より 著者:直木三十五
であった。 両党策動 目黒の料亭「あかね」の二階――四間つづきを借切って、無尽講だとの触込みで、雨の中の黄昏時から集まって来た一群の人々があった。 もう....
回想録」より 著者:高村光太郎
る。私には確信があって、此を持ってゆけば当ると信じて行けば必ず当るのである。よく無尽講の籤引に頼まれて行って三四度当てた。父と時々往来していた牙彫の旭玉山さんの....
小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
、いの三番、ろの八番などいうて、普請の仕組もできるものなり。大工のみにかぎらず、無尽講《むじんこう》のくじ、寄せ芝居の桟敷《さじき》、下足番《げそくばん》の木札....