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「無届〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無届の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
男はぎょっとする。その隙《すき》に 「そんなに忙《いそが》しいものが、何で四五日無届欠席をしたんです」と飛んで来た。 「いえ、四五日大変忙しくって、どうしても来....
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
、すかして眺めていた。 「外の道を、もしかしたなら――」 「そんなことは出来ん。無届で、参覲交代の道を変えることは、重い咎《とが》めになる」 「え、――降りて、....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
らい電灯の下で沈黙のまま食事をした。私は、その翌日から登校する気になれず、二三日無届けで家にごろごろしていたが、学校から調べが来るという情報が生徒よりはいったの....
次郎物語」より 著者:下村湖人
涙をふいた。 鐘が鳴り、更につぎの時間の鐘が鳴っても、彼はそこを動かなかった、無届で早引をしたり、あいだの時間を休んだりすることは、校則でとりわけ厳重に禁じら....
南国太平記」より 著者:直木三十五
」 一木の顔色が動いた。 「奈良崎、君公の御裁許も仰がず、濫りに私党を組んで、無届出奔に及ぶ段、不届千万、上意によって討取る」 「そうか」 奈良崎が、足に敷....
魔都」より 著者:久生十蘭
るが、種を明すと実に簡単なトリックなのである。つまり、警視庁も間近い日比谷公園で無届不合法の集会をやれば、否でも警官隊が飛んで来て解散を命ずる。それがこちらのつ....
天衣無縫」より 著者:織田作之助
出退のタイムレコードを押すことをいつも忘れているので、庶務の方ではあの人がいつも無届欠勤をしているようにとっていたのだ、とわかった。一事が万事、なるほど昇給に取....