無才[語句情報] » 無才

「無才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無才の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の盗賊」より 著者:太宰治
エークフィルドの牧師ほどの高徳の人物でさえ、そうである。いわんや私のごとき、無徳無才の貧書生は、世評を決して無視できない筈《はず》である。無視どころか、世評のた....
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
生れ在所《ざいしょ》や、さだ九郎。 笑われて、笑われて、つよくなる。 十一日。無才、醜貌《しゅうぼう》の確然たる自覚こそ、むっと図太い男を創る。たまもの也。(....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
って、持ちあつかい悪《にく》い奴を無理に持ちあつかっている。世の中を見渡すと無能無才の小人ほど、いやにのさばり出て柄《がら》にもない官職に登りたがるものだが、あ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
こともできない。 彼が子弟の教育に余生を送ろうとしているのも、一つはこの生涯の無才無能を感づくからであった。彼は自分の生涯に成し就げ得ないものをあげて、あとか....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。柔道五段というが、大言壮語するばかりで、編輯の才能は全然ない。大ブロシキの無能無才で、ふとっているが、テリヤよりも神経質で、ヘタな武道家によくあるタイプだ。 ....
述懐」より 著者:種田山頭火
ている。――残念なことにはそれに対する用意が整うていないけれど。―― ――無能無才。小心にして放縦。怠慢にして正直。あらゆる矛盾を蔵している私は恥ずかしいけれ....
三国志」より 著者:吉川英治
劉曄がいった。 「念のため、軍を三分して、一隊だけ先へ進めてごらんなさい。呂布は無才な男ですが、陳宮には油断はできません」 曹操も、その意見を可として、三段に....