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無涯
「無涯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無涯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
栄重利、嘉永三年戌二月十六日生る。明治四年未十月家督。明治十二年一月十八日卒す。
無涯と号す。 ◇二女マサ 嘉永五年子十一月六日生る。明治二年牟田口重蔵に嫁す。同....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に毒蛇七つに裂かれいる。この那倶羅子我児を救いしを我善く観《み》ずに殺したと悔恨
無涯で地に倒れた。時に空中に天あり偈《げ》を説いていわく、〈宜しく審諦に観察すべ....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
我から洩れる事はございません。地を這う蟻の喜悦から、星の壊《ついえ》る悲哀まで、
無涯の我に反映して無始無終の彼方に還るのではございますまいか。 同じ、「我」と....
「西航日録」より 著者:井上円了
行きの途上、うそぶくこと左のごとし。 昨夜辞新府、今朝到北陲、車窓何所見、草野緑
無涯。 (昨夜|新府を離れて、今朝は北辺の地に至る。車窓から見えるところは何か、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、小児の盲目競走および大人の障害物競走あり。 二日、晴れ。晨起遠望するに、渺茫
無涯の海天、断雲日面をおおい、その間隙より旭光の放射せるを見るは、すこぶる壮快な....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
なめた上に、更に楼蘭を起点とする古代支那路線をたずね、「塩の結晶の耀《かがや》く
無涯《むがい》の曠野《こうや》」ロプ海床に足を踏み入れたのである。 古代ロプ鹹....