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無漏
「無漏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無漏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ぎっこどくおん》にあった時、園中五百の乞児あり、仏に出家を乞うて許され、すなわち
無漏の羅漢となる、祇陀《ぎだ》太子、仏と衆僧を請じてこれら乞食上りの比丘を請せず....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
条件さえ具えていれば、誰でも、何の修養も何の苦悶も何の努力もなしに、ただちに五欲
無漏の名僧知識になれる。山にはいるか牢にはいるかだ。 しかし、久米の仙人も雲か....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついたよりも、殺された方が幸いである。殺されて屍《しかばね》を荒原に横たえ、魂を
無漏《むろ》の世界へ運んだ方が安楽で、傷ついて助けのない道を、のたり行く者の苦痛....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
郷である、第一の故郷を離れて、第二の故郷へと進んで行くんだ、有漏路《うろじ》より
無漏路《むろじ》に帰る一休み、と一休坊主が言ったのは、ここの呼吸だろうテ」 途....
「「峠」という字」より 著者:中里介山
忍辱《にんにく》の道場であって、業風と悪雨の交錯地でもある、有漏路《うろじ》より
無漏路に通ずる休み場所である。 凡《およ》そ、この六道四生の旅路に於て「峠」を....