無理往生[語句情報] »
無理往生
「無理往生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無理往生の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
して、村吏や二、三の富人の私利を営まんと巧みしを、有志の抗議で合祀は中止したが、
無理往生に差し出さしめたる合祀請願書は取り消さざるゆえ、何時亡びるか分からず。全....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
寄道をする事にきめていた。そうしてマユミがタッタ一人で留守をしているのを見ると、
無理往生をさせる事にきめていたのだ。この間、区長さんがその事を問うてみたら、マユ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い触らすには恰好の資格を具えていたので、彼はお糸からいろいろ因果をふくめられて、
無理往生に承知させられた。身に覚えのない不義の濡衣《ぬれぎぬ》を被《き》て、しば....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
う言われると、蛇吉もあくまで強情を張っているわけにもいかなくなった。彼はとうとう
無理往生に承知させられることになったが、家へ帰っても何だか沈み勝であった。あくる....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
ういわれると、それでもつとまらないとはいえないのだった。 「さようならば――。」
無理往生だった。出雲守は、仕方なしに、引き受けないわけにはいかなかった。 「身に....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
その君江様とお話をして、その竹之助様へ手渡すようにと、この巻き奉書と綴じ紙とを、
無理往生に預けられたのだっけ。……と、ここまでは思い出したが、さあその後がわから....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
絶えず替って居る。仕事の適否とか、労働時間とか、栄養とか、休養とかは全然無視し、
無理往生の過激の労働で、人間の労力を出来る丈多量に、出来る丈短時間に搾《しぼ》り....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
望《しょもう》されて、嫌がる彼女を金銭《かね》で転んだ親類たちが取って押さえて、
無理往生に輿入れさせようというある日の朝、思い余ったお露は起抜けに雨戸を繰ってあ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
べたがどこに入れてあるか分らんので、その女が嫌だと言って非常に泣いたにも構わず、
無理往生に家へ引っ張り込んで丸裸体にして捜したところが何にもないという。そこで女....