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無瑕
「無瑕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無瑕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
ありません、然れば既に半右衞門の妻では無く、離縁したも同じ事で、離縁した婦は仮令
無瑕でも、長二郎のために母で無し、まして大悪無道、夫を殺して奸夫を引入れ、財産を....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
り、起っては歇んだ。町筋ごとに損害の程度は相殊っていたが、江戸の全市に家屋土蔵の
無瑕なものは少かった。上野の大仏は首が砕け、谷中天王寺の塔は九輪が落ち、浅草寺の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れば、要は時に臨んで人を感ぜしめた一言一行を称揚したまでで、各生涯を通じて完全|
無瑕《むか》と保険付きでない。女権が極めて軽かった古代には、気が付きいても心に任....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
し、またさらに書き直さなければならなかった。ついに紙の終りまで書いたかと思うと、
無瑕《むきず》な紙面に大きなインキの雫《しずく》が落ちかかった。――すると彼は耳....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
通のうちの上等を用いて居るに過ぎぬ。
珊瑚珠は沢山輸入されて居るが日本のように
無瑕の物は少なく虫の喰ったような物が多い。それでもチベット人は好んで付けます。色....