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無産階級
「無産階級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無産階級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錯覚自我説」より 著者:辻潤
れはなんのために生きているのか、国家のためか、両親のためか、愛する女のためにか、
無産階級解放のためか、芸術のためか、酒のためか、資本家のためか――生きる対象は無....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
。マルチネは、「夜」に於て、××××戦争には反対しているが、虐げられ、搾取された
無産階級が団結して遂行する××××は、これを肯定しているのである。「夜」は無産階....
「葉」より 著者:太宰治
間だ。それだからとて、決してマイナスの生活はしていないと思うのだ。君はいったい、
無産階級の解放を望んでいるのか。
無産階級の大勝利を信じているのか。程度の差はある....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
指したのだ。そしてもう一つには、これもその後だんだん明らかになって来たことだが、
無産階級の独裁という美名(?)の下に、共産党がひそかに新権力をぬすみ取って、いわ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
なものにして了う。(幼年学校の生徒が大体中産階級以上の出で、師範学校の生徒が大体
無産階級の出だということは今の場合問題にならないことは明らかだろう。)師範教育は....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
その臭味がある。そこで、百姓は、十分その意味を了解することが出来ない。 「吾々、
無産階級は……」と云う。既に、それが、一寸難解である。「我々貧乏人は……」と云う....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
たものは、必ずしも昔の間人の後裔だという訳ではないが、ともかくも一時落伍者として
無産階級に落ちた為に、こんな有難からぬ身分と名称とを与えられたものであった。そし....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
が、それはそれとして今日のように、一個の茶道具が何万、何十万と決ってしまっては、
無産階級は残念ながら、斯界から手を引き断念する以外に道はないようである。 名幅....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
るいはロベスピエールかマラーを復活させることなのだ。 みな独裁を夢みている。「
無産階級の独裁」とマルクスはいった。詳しくいえば、その執政官どもの独裁だ。ほかの....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
え年二十九歳、負けん気と責任感から書記長を引受け、臨席する多数の警官を前にして「
無産階級解放のために闘う」と勇ましい就任演説をやった。 ところが結党式を終えて....
「民衆芸術の精神」より 著者:小川未明
組織の上の革命家とのみ見るものは少なくなったようです。彼は、殉教者であり、熱烈な
無産階級の代弁者であり、また、実に其のものであるのです。 『働かざるものは食うべ....
「何を作品に求むべきか」より 著者:小川未明
しいような気がするのだ。 このことは、無産派の作家についても言い得る。彼等は、
無産階級だ、いかに、搾取されつゝあるかを事実について物語る。また、一方に、享楽階....
「波の如く去来す」より 著者:小川未明
いくら働いても人間の生活はよくならぬ、人間は苦しみの為に生れて来たのだ。」と云う
無産階級者の苦悩も、現在の社会制度が現在の儘であるならば、或は免れ難い苦悩である....
「彼等流浪す」より 著者:小川未明
求めて、はてしない旅に上った彼等は、二たびそれを最も近い故郷に見出したのだ。 「
無産階級に祖国なし」げに、資本主義の波に蕩揺されつゝ工場から工場へ、時に、海を越....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
を国有としたならばと思われるのであります。慈善病院が、三つや四つできたゞけでは、
無産階級が救われるとは考えられない。 その日、その日、この社会には、どれ程、貧....