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無税
「無税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無税の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
俸給を増さんことこそ願わるれ。世に喧伝する平田内相報徳宗にかぶれ、神社を滅するは
無税地を有税地となすの近道なりとて、もっとも合祀を励行されしという。いずくんぞ知....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
千七百円(一万を落としたのではない。ただの三千七百円が、税額である)。その前年は
無税。 私に今日、多少の名声がありとすれば、それは「南国太平記」からで、それま....
「道標」より 著者:宮本百合子
せよ、その自動車はガソリン消費のすくないイギリスのものであり、かつ、自動車輸入が
無税であった期間に買われたものだった。佐々の家の経済は、日常些細なことには派手や....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
無名の人がわたくしに電話を掛けていった。自分はかつて府庁にいたものである。その頃
無税地|反別帳という帳簿があった。もしそれがなお存しているなら、嶺松寺の事が載せ....
「ソヴェト労働者の解放された生活」より 著者:宮本百合子
、或は三倍だ。それはそうだろう。第一税がひどくやすい。集団農場を組織して三年間は
無税だ。種代、農具代は、政府の補助がある。集団農場員が冬を越すに必要な薪を伐り出....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
中程に皇居の跡があるということ、塩の井、片葉の蘆、飯富村、御勅使川、十里四方万世
無税、家康湯の島へ入湯のこと、みんなそれに附きまとうた伝説でもあり事実でもあるが....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
、一匹加えてあるんです」 「員数外は許さん。もしも二十一匹で通すなら二十匹までは
無税、第二十一匹目の一匹には一頭につき一ルーブルの関税を課する」 「こんな鼠一匹....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
投ずる時を与えんがために、漸次に逓減する関税率が採用さるべきであろう。外国穀物が
無税で輸入されるべき価格は、その現在の限度たる八〇シリングから年々一クヲタアにつ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
全に自由になった。そしてその消費するところ以上を産するスカニア州については、全く
無税の移出が認められた1)。この時に至るまで、南部諸州の農業は、輸送の困難と、い....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
でないことは、明かである。
『国内市場を英国穀物で過剰にするか、または外国穀物の
無税輸入かによって、吾々が労働の労賃の引下に成功すると仮定しても、英国農業者が穀....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が、なんとも珍しく眺められた。 各地にある“散所”というのは、貢税のかからない
無税の地のことである。河原、芦原、瓦礫の巷など、不毛の土地には税がない。 とこ....