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「無窮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無窮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のであります。同上 芸術 画力は三百年、書力は五百年、文章の力は千古無窮とは王世貞《おうせいてい》の言う所である。しかし敦煌《とんこう》の発掘品等に....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、物質の永遠性という観念の方が、物質から世界を形成した人間的の創造者すなわち神が無窮の存在であるという考えよりも、もっと深いところに根源をもっているらしく見える....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
し得る強い霊力を有したのである。予言を批難しようとする科学万能の現代人は、「天壌無窮」「八紘一宇」の大予言を、いかに拝しているのか。皇祖皇宗のこの大予言は実にわ....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
るは言わずして明かである、平和を愛し、輿論に反して之を唱道するの報賞は斯くも遠大無窮である。 義き事のために責めらるる者は福なり、其故如何となれば、心の貧しき....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
神と自然の相会うところ、きのうとあすの分かれるところである。「現在」は移動する「無窮」である。「相対性」の合法な活動範囲である。「相対性」は「安排」を求める。「....
食魔」より 著者:岡本かの子
を帯びている以上、それがあるように思われている。だが、今宵の闇の味い! これほど無窮無限と繰返しを象徴しているものは無かった。人間が虫の好く好物を食べても食べて....
河明り」より 著者:岡本かの子
の音を響かせて、木下の乗る三千|噸の船はこの何とも知れない広大な一鉢の水の上を、無窮に浮き進んで行く。舳の斜の行手に浪から立ち騰って、ホースの雨のように、飛魚の....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
って可能となるのである。道はロゴスである。道は無形のもので、形而上的である。永遠無窮でしかして絶対的である。この永遠無窮の道を体現すると然らざるとによって、聖凡....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
て逡巡として進まざるにあらず。けだし、その勢い一刻片時も休止することなく、まさに無窮に向かって進まんとす。ああ山川の教育も、その功また大なるかな。 また問うて....
西航日録」より 著者:井上円了
沛の間も、この心を失わざらんことを。左にシャンハイ所感の一首を録す。 城頭一望感無窮、英艦露兵西又東、大陸風雲日将急、黄竜何歳見晴空。 (上海の市街を一望して往....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
は自身の存在感を失って、天地にただ真白く、肉のようにしねしねした質の立方体だけが無窮に蔓こっていた。どこからそれを眺めて居るのか、眺めている自身がその白さなのか....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
跡の、四角な戸口が、半明半暗の廊下を向うに見せて、空虚でいた。そしてこの一秒時が無窮に長く思われて、これを見詰めているのが、何とも言えぬ苦しさであった。次の刹那....
明るき世界へ」より 著者:小川未明
曠野の歌』と、『放浪の歌』とを歌うのだ。」と、風は、木の芽にむかっていいました。無窮から、無窮へ ゆくものは、だれだ。 おまえは、その姿を見たか、 魔物か、人間....
愛に就ての問題」より 著者:小川未明
になるものではないと思う。若しこの社会の有力なる識者が、真に母が子供に対する如き無窮の愛と、厳粛さとを有って行うのであれば宜しいけれども、そうでないならば寧ろ自....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
現に過ぎません。要するに宇宙を一肉体とすれば、その中に籠められていて、宇宙を無限無窮に健かならしめて行く絶対に逞しい魂です。永劫生き抜く生命です。 この理法の....