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無粋
「無粋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無粋の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
は寄せますが、さて心の底まで許すお客は余《あん》まりないものだそうでござります。
無粋《ぶすい》な私《わたくし》どもには些《ちっ》とも分りませんが、或《ある》大通....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んでいましたが、いずれにしても堅人たること天下折り紙つきのむっつり右門が、それも
無粋といえば
無粋な黒羽二重の五つ紋といういかめしい武家ふうの姿で、駕籠《かご》も....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ち主が女であるこたあ確かだろ。そこで、第二はこの紙そのものだがね、おまえのような
無粋なやつあ、このなまめかしいふところ紙がなんてえ品物かも知るめえなあ」 「ちぇ....
「長谷川君と余」より 著者:夏目漱石
あんなに頑丈《がんじょう》な骨骼《こっかく》を持った人とは思わなかった。あんなに
無粋《ぶいき》な肩幅《かたはば》のある人とは思わなかった。あんなに角張《かくば》....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
尾《しっぽ》の垂れ加減に至るまで同じものは一つもない。器量、不器量、好き嫌い、粋
無粋《すいぶすい》の数《かず》を悉《つ》くして千差万別と云っても差支えないくらい....
「衝突心理」より 著者:夢野久作
ないんか。ええ?」 「……ヘエ……」 活動俳優みたような好男子の戸若運転手は、
無粋な恰好に巻いた頭の繃帯をうなだれた。 「免状を見るとお前は、かなり古い運転手....
「離婚について」より 著者:与謝野晶子
嬢教育」というものを何故施されないのか。女に早く年を寄らせようという主義の教育は
無粋というよりむしろ惨酷でしょう。令嬢教育|即ち娘として世に立つ大切な年頃の教育....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うございましょうね」
「ははあ、伊那節をわしにうたえとおっしゃるんですか、北原の
無粋を見かけての御註文ですね。もとより歌ったり踊ったりは、こちらのガラじゃありま....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ストオウッ!」等の声が聞きとれる。少し酔った声で隊士一が怒鳴る声……「剣舞なんど
無粋なものは止せっ! 軍の門出に俺が踊って見せる! 見ろ、あやめ踊り今様っ!」…....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の買妓にはこの江戸情調が欠けていたので、芝居や人情本ではこういう田五作や田舎侍は
無粋な執深の嫌われ者となっている。維新の革命で江戸の洗練された文化は田舎侍の跋扈....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ストオウッ!」等の声が聞きとれる。少し酔った声で隊士一が怒鳴る声……「剣舞なんど
無粋なもの止せっ! 軍の門出に俺が踊って見せる! 見ろ、あやめ踊り今様っ!」……....