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「無給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無給の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
兄を追い出して、家督を乗っ取った奴だ。その上に、兄の娘を十五の春から十九の秋まで無給金同様に追い使って、挙げ句の果てに殺してしまって、老後の兄を路頭に迷わせる。....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
社には最低給料に関する規定がない。したがって映画従業員の月給は上は数千金から下は無給の例さえあるのである。 映画会社には恩給制度、退職手当に関する制度がほとん....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
えゝ」 野村の行っている法律事務所は、父が面倒を見たいわばお弟子の経営で、彼は無給で見習いをしているのだから、可成勝手が出来るのだった。 「今日は休みますよ」....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
て、此方へ出ました訳でございますから、若しお恵みが出来なければ、私だけ此方の家へ無給金で使って呉れゝば私|一人の口が減るから、そうすれば姉が助かります、どうか昔....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
使だとかですね、御朱印付きの証書を渡されている特別な御通行に限って、宿の伝馬役が無給でそれを継ぎ立てるような制度は改めたい。ああいう義務を負わせるものですから、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
った。実に些細なことが人を傷ませる。彼に言わせると、享保以前までの彼の先祖はみな無給で庄屋を勤めて来たくらいで、村の肝煎とも百姓の親方とも呼ばれたものである。そ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
そして近代の画家は一年中、食物と戦いつつ若き男女の漫歩に適するハイカラなる背景を無給で製造している訳でもある。何千人の人達が散歩して了い画界の潮流を示して了うと....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
すると近代の画家は一年中、食物と戦いつつ若き男女の漫歩に適するハイカラなる背景を無給で製造しているわけでもある。何千人の人達が散歩してしまい画界の潮流を示してし....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
えのはどうだね。これはけだし名案ぢやないか」 「だめですよ。先生みたいな支配人、無給だつて雇ふものですか」 「さう言ふものぢやアないよ。それはオレはハキダメから....
退歩主義者」より 著者:坂口安吾
クロは大変仲がよろしい。馬吉などは眼中にない。然し、ともかく浮世の義理によって、無給の奉公人としてコキ使う。馬吉は、アッパレなものだ、と新しいオヤジに敬服の念を....
光は影を」より 著者:岸田国士
減俸の声明を出させたのである。 彼は、そのために、父憲之を一晩、説きに説いて、無給監査役の地位を買つて出る決意を固めさせ、社長と常務一人を残して、他の取締役を....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
が、村のガキどもは野良とお寺の区別なく鼠のようにあたけて寺のいたむこと。おまけに無給のサービス、一文の収入にもならない。農村では七ツ八ツになると、多少の手助けに....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
者は終身会員で入場券一枚、二ギニーの者は一個年会員というようにし、また幹事九名は無給で、投票によることにした。同三月七日にローヤル・ソサイテーの会長たるサー・ジ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
惰を直接に教正に報道するの権あり。世話人と副世話人は檀家中より選定せるものにして無給なり。掃除人には少額の金を付与す。 国教宗にて僧侶とならんと欲するものは、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ものの、私の仕事は清ぼん、龍ぼんの二人の子供のお守役ということになった。もちろん無給である。龍ぼんこと川西龍三氏は旧川西航空機の社長になった人だが、その父君の二....