無縁寺[語句情報] » 無縁寺

「無縁寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無縁寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
り伏せられたことだろう。 翌朝、吉良の首を槍の柄に結んで、回向院《えこういん》無縁寺の門前に勢揃いした一党が、高輪泉岳寺への途中、廻りみちをして永代橋を渡って....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の坑を掘って埋葬し、芝の増上寺をしてここに一宇の寺院を建立せしめ、名付けて諸宗山無縁寺|回向院《えこういん》といった。これが即ち現今の回向院である。この大火の際....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
二町四方の地を賜ひ、非人をして死骸を船にて運ばしめ、塚を築きて寺院を建て、国豊山無縁寺回向院と名づけしめ給ふ」と武江年表に書いてあるが、これが回向院の起りである....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
が、着物はまさしく吉里が着て出た物に相違なかッた。お熊は泣く泣く箕輪《みのわ》の無縁寺に葬むり、小万はお梅をやっては、七月七日の香華《こうげ》を手向《たむ》けさせた。....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ね》にある。」と、藤吉はまた一段と調子を上げて、 「不浄仏たあ言い条――おうっ、無縁寺ですかい? どなたもおいでにならねえんですかい?」 「はい、はい。」 と....
里の今昔」より 著者:永井荷風
裏草履とが脱捨ててあッた事が知れた。(略)お熊は泣々《なくなく》箕輪《みのわ》の無縁寺《むえんでら》に葬むり、小万はお梅を遣《や》ッては、七日七日の香華《こうげ....