無腰[語句情報] » 無腰

「無腰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無腰の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
持って、左の三色緞子の中から、出て来た。これは、茶色の半上下《はんがみしも》に、無腰《むごし》と云う着附けである。 すると、大名の人形が、左手《ゆんで》を小さ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さいまし」 短い腰の小刀をも、父のあだ討つ小梅に手渡しながら、本人はまったくの無腰。しかも、ゆうぜんとしていうのでした。 「さ! 両名とも、かかれッ」 声に....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
潜って入って、雨戸をお開け下されい」 「よし、来た」幸田は、大小を小泉に渡すと、無腰になって、潜りぬけた。 そして、中から大小を受け取りながら、 「天野氏、桟....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
衛を不審がらせた小間物屋、まことは山崎譲。 「おお山崎君」 山崎は前夜の通り、無腰《むこし》のまま地味《じみ》な藍縞《あいじま》の商人|体《てい》で平間の前へ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら平伏しました。ここに集まっている連中は、みんな両刀の者であるのに、幸内ばかりが無腰《むこし》の平民、しかも雇人の身分でありましたから、遠慮に遠慮をして暫らく頭....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
したけれど、米友だけは素足でありました。三人は大小を差していましたけれど、米友は無腰《むこし》でありました。 さて、勢いよく門の外へ飛び出した三人は、卍巴《ま....
もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
決してない。 * 自分が国防のない国へ攻めこんだあげくに負けて無腰にされながら、今や国防と軍隊の必要を説き、どこかに攻めこんでくる兇悪犯人が居....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
のが見える。男二はフロシキに包んだかなり重そうな物を抱えている。もちろん二人とも無腰である。 歩哨 ええい、早く歩べと言うたら!(右手に持った白刃を二人の頬の....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
いるのが見える。男二はフロシキに包んだかなり重そうな物を抱えている。勿論二人とも無腰である) 歩哨 ええい、早く歩べというたら! (右手に持った白刃を二人の頬の....