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無興
「無興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無興の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
とした。
しかも園が……清逸が十二分の自信をもって掴みうべき機会を……今までの
無興味な学校の課業と、暗い淋しい心の苦悶の中に、ただ一つ清浄無垢《せいじょうむく....
「親子」より 著者:有島武郎
ってはどれもこれも快いと思われるものではなかった。彼は征服した敵地に乗り込んだ、
無興味な一人の将校のような気持ちを感じた。それに引きかえて、父は一心不乱だった。....
「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」より 著者:宮本百合子
はなれて、前途に何の見とおしもなくなった有閑インテリゲンツィアの無気力、人生への
無興味と生存の無目的。死に対してさえ冷淡な蒼白さを、大胆に、声高く謳った。ギッピ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
いていると飽きてしまって興味が続くものではない。それでなくともデッサンは、かなり
無興味な仕事と考えられやすいのである。 それから、石膏よりもなお一歩進んで人体....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
連続だという印象が残る。そこでわれわれ男たちにとっては、その両側の飾窓ははなはだ
無興味である。その点では神戸の方が男たちをよろこばすべき商家が多い。洋食器屋、ハ....
「若き姿の文芸」より 著者:小川未明
。 即ち『若やかな姿』である。是れ芸術品の吾人に与える本来の感じであると思う。
無興味、無理想、無解決を根柢にした作物にせよ、何処にか『若やかな姿』を見出さなけ....
「三国志」より 著者:吉川英治
も仰げなかった。 孔明はまた云った。すでに一人でもわが陣内を踏みにじったことは
無興である。生命を取るのも大人気ないが、ただこのまま返すも戒めとならぬ。擒人ども....