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「無言劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無言劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
抑《おさ》えてなるべく何喰わぬ顔をしている。 吾輩と鈴木君の間に、かくのごとき無言劇が行われつつある間に主人は衣紋《えもん》をつくろって後架《こうか》から出て....
金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
父がおだやかに笑ってるのを聞いた。そして真にその状態は笑い事ではなくなって来た。無言劇のトリックの様に彼等の耳が転倒したりまわってるように思われた。教授が話して....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
だそれだけなら、セリフのない演劇というものが、既に成り立つている。「黙劇」とも「無言劇」とも、「パントマイム」ともいう、俳優のシグサだけの舞台である。このことは....
魔都」より 著者:久生十蘭
ままで差しつおさえつしながら探り合うように互いに顔を偸み視る。 こういう深刻な無言劇《パントミイム》が永久に続くかと思われたころ、印東はひきつったような笑い方....
日記」より 著者:宮本百合子
、つまり芸者になる女、須磨子は只単に度きょうがあると云えば□えるのだったそうだ。無言劇は或程度まで行くものである。秋田雨雀氏は、まだ気分劇で、舞台の実地のことは....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
す。そんなわけですから、近頃は人の集まる処へは出ないことにしています。もし出れば無言劇でも見るような気になっているより外はありません。耳が遠いといえば尾崎行雄氏....