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無責任
「無責任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無責任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
いよいよ悄気《しょげ》る)僕もどうなるかと思っているのです。
編輯者 どうもそう
無責任では困りますなあ。しかし何しろ半時間ばかりでは、急に書いても貰えないでしょ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ばならぬ。絶対に服従することは絶対に責任を負わぬことである。即ち理想的兵卒はまず
無責任を好まなければならぬ。
軍事教育
軍事教育と言うものは畢竟《ひ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
何故に自ら喪《うしな》うであろうか、釈明文は簡単であったがそれまでにおける世間の
無責任なる憶測を一撃氷解させるだけの偉力があった。果して多くの人々が、この釈明に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ゴマ化しているのです。自分の教えは、この二千五百年でもうダメになってしまうという
無責任なことを言って、大集経の予言は終っているのです。 ところで、天台大師が仏....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
づけようと試みるものではない。たとえば仕事の途中でこれを抛棄して他へ走るがごとき
無責任な行動は社会人としても許し難いばかりでなく、それが往々にして、真摯なる動機....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ろうと思うが、情けないうちにもなお何となく趣きのある生涯じゃないか。どうぞ「また
無責任なことをして」などと叱っておくれでない。それよりか清馬※が口ぐせのように歌....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
ことを言え。一体歌人にしろ小説家にしろ、すべて文学者といわれる階級に属する人間は
無責任なものだ。何を書いても書いたことに責任は負わない。待てよ、これは、何日か君....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
りようは――これは褒めても、くさしても私の利益にならない。といつて黙つているのも
無責任である。だが――考えてみると妻もすでに四十四歳である。彼女の鬢に霜をおく日....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、
無責任などが悪の本体なのである。 このことは、過去の日本が、外国の力なしには封....
「唇草」より 著者:岡本かの子
奪い取って置きながら、三年たつか経たないうちに、自分の勝手な失望に耽溺する尾佐を
無責任だと憎まないわけにはいかない。 けれども、現実的にも現実な世の中にこんな....
「米」より 著者:犬田卯
ねえ者には、政府の方で心配して、何俵でも廻してよこすんだっペからよ。」 「そんな
無責任な親父だ。そんで、どうしてこの一家、立派に、ひとから嗤われねえように張って....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
従っていた。 が、イクラ訳しなぐるツモリでいても、世間の賃訳をするもののような
無責任にはなれないのが二葉亭の性分であった。例えば『浮草』の如き丁度関節炎を憂い....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
行はあやしくなり出して仕舞ったものですから、母は珪次を憎み出しました。 「あんな
無責任な男はない」 珪次にいわせると「そう性急に利益を挙げようたって無理だ」 ....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
な非道い恐しい目に会ったのも、巡査やホテルの人達の前で赤恥を掻いたのも、皆貴方の
無責任から来たことです。おまけにあの騒ぎに驚いて、私の顔を見ると忽ち逃げ出して行....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
を、こうまで恐怖のどん底に突き落したのは一体誰の罪でしょう。私はそれを考えると、
無責任な世間の人達に対して憤りを感ぜずにはいられません。殊に白石さんの場合は私が....