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無量無辺
「無量無辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無量無辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
で夫とした、仏最初得道の時優陀夷その因縁を問いしに仏答えていわく、昔雪山下に雑類
無量無辺の諸獣ありて馳遊す、かの獣中に一つの牝虎あり端正無双諸獣中に比類するもの....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、そうした考え方は万々間違いないように見える。大脳、小脳、延髄、松果腺なんどと、
無量無辺に重なり合っている、奇妙キテレツな恰好をした細胞が、やはり、奇想天外式に....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
だが、これから先が大変な事になった。引くに引かれぬ鞘当てから、日本全国を潜行する
無量無辺の不正ダイナマイトを正面に廻わして、アアリャジャンジャンと斬結ぶ事になっ....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
その原則の無味単調さ、到底西洋音楽の比ではない。表情や、模倣の変化が自由勝手に、
無量無辺に許されているものとは比べものにならないくらい、一律簡単に定型的されてい....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
できた。死後の世界に於て、一つ一つ階段を登るにつれて、より多く神の愛、神の智慧の
無量無辺際であることが判って来たのである。が、われ等の神につきての知識は、それ以....
「塵」より 著者:夢野久作
塵だ。塵だ。おもしろい、不可思議な、
無量無辺の塵だ。 大空を藍色に見せ、夕日を黄金色に沈ませ、都大路の色硝子に曇っ....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
を疑わぬ。僕は人の手に作られた石の地蔵に、かしこくも自在の力ましますし、観世音に
無量無辺の福徳ましまして、その功力測るべからずと信ずるのである。乃至一草一木の裡....
「熊」より 著者:神西清
ちょいと眺めてみれば、なるほど極上のモスリンだ、エーテルだ、天女の生まれ変りだ、
無量無辺の法悦だ。ところが、いざ心のなかを覗いてみりゃ、――平凡きわまるワニザメ....