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無闇矢鱈
「無闇矢鱈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無闇矢鱈の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「象牙の牌」より 著者:渡辺温
感じていたらしかったのでした。併し、その倶楽部は恐しいと云っても決して見境もなく
無闇矢鱈と恐ろしい事を企てるのではなくて、ただ倶楽部で決められた則《おきて》をや....
「復讐」より 著者:夢野久作
うのは、元来品夫は僕と違って文学屋で、女の癖に探偵小説だの、宗教関係の書物だのを
無闇矢鱈に読みたがるのです。露西亜人が書いたとかいう黒い表紙の飜訳小説を取り寄せ....
「厨房日記」より 著者:横光利一
勝手の悪そうな顔をして煙っている他人の火元を見合いながら慰め合うのである。中には
無闇矢鱈と国際性という刀を振り廻して斬りつけてばかりいるのもあった。このような人....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
えぬが、二人口は食える、ということがある。然し、この暴民等は、五人口、八人口で、
無闇矢鱈に、子を生んでおる。夫婦二人でなら、どうしてでも食えるが、子を生んでは食....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
国へ行っては皆同じことだ。従来の土地の風とか慣わし、美俗醇風に重きを置かないで、
無闇矢鱈と配給したのでは、ますます物が足りなくなるばかりか、運輸、交通も混乱する....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ることが出来ない。磁石でもあれば出して見ることも出来ますが磁石は既に失くしてただ
無闇矢鱈に進んで行くのですから実に危ない訳です。ところがこういう場合に地獄で仏と....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
食物の性質を調べてから取合せをしなければならん。近頃はよく日本料理と西洋料理とを
無闇矢鱈《むやみやたら》に取交《とりま》ぜて合の子の折衷料理が出来る。それは先ず....