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無限
「無限〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無限の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
からぼんやりと浮かんで来る。顔は少年の父親らしい。愛情はこもっているものの、何か
無限にもの悲しい表情。しかしこの顔もしばらくの後《のち》、霧のようにどこかへ消え....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
座へ来ているかも知れないのである。
Blanqui の夢
宇宙の大は
無限である。が、宇宙を造るものは六十幾つかの元素である。是等《これら》の元素の結....
「星座」より 著者:有島武郎
ています……」
そういいだしてみると、今度は言っておきたいことが後から後からと
無限にあるように感じられた。どこまで行っても果てしがあろうとは思われなかった。園....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
漠《こうばく》としてロシアの田園を偲《しの》ばしむる大原野、魚族群って白く泡立つ
無限の海、ああこの大陸的な未開の天地は、いかに雄心勃々《ゆうしんぼつぼつ》たる天....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。精神と物質とを、個性と仕事とを互に切り放した文明がどれ程進歩しようとも、それは
無限の沙漠に流れこむ一条の河に過ぎない。それはいつか細って枯れはててしまう。 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/太陽の消燼とその輻射の復活に関するカントの考え/デュ・プレルの叙述 ※ 空間は
無限で時は永久である/空間の
無限性に関してリーマン及びヘルムホルツ/恒星の数は無....
「聖書」より 著者:生田春月
でしきりに推究した。なお進んでは、此家の主人公がこの白銅一個を以て購い得た古書に
無限の価値を見出して賞玩するように、このかわいらしい女中さんも僕の見すぼらしさの....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
て、地殻が熱くなっているのであるから、その放熱物体が地下から掘り出されるならば、
無限の動力が得られるし、また成層圏の上には非常に多くの空中電気があるから、これを....
「橋」より 著者:池谷信三郎
山登りをして、女が足を滑らせ、底知れぬ氷河の割目に落ちこんでしまったのです。男は
無限の憂愁と誠意を黒い衣に包んで、その氷河の尽きる山の麓の寒村に、小屋を立てて、....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
のではなく、死の幻影は死そのものではない事をすぐに知った。また賢こさと愚かさとは
無限の前には同一である事、何となればそれらの区別はただ人間が勝手に決めたのであっ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
果してこれ等の故障に打勝ち得るか?』 最後の必勝――人力は有限であるが、神力は
無限である、故障とな! そうしたものは絶対に存在せぬ。われ等が過去に於て嘗めたと....
「取舵」より 著者:泉鏡花
住思い思いに、雲を観るもあり、水を眺むるもあり、遐を望むもありて、その心には各々
無限の憂を懐きつつ、※息して面をぞ見合せたる。 まさにこの時、衝と舳の方に顕れ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
手は、労をねぎらうための葡萄酒のグラスを唇につけようとしていたが、一瞬静止して、
無限の尊敬の意をこめて質問者を見やり、やおらグラスをテーブルにおろし、口を開き、....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
ども定められた運命だからどうすることもできない。奴は苦しんだ。そしてその苦しみと
無限の淋しみとを、幾枚もの画に描き上げた。風景や静物にもすばらしいのはあるが、そ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、かつ科学の進歩が生活物資の生産能率を高むる事が必要であって、物欲のための争いを
無限に放置されていた今日までの如き状態は解消せらるべきだと信ずる。これは信仰の統....