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無駄骨折り
「無駄骨折り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無駄骨折りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
事もせずに行ってしまった。それから今大路家や音丸家のあとも一々尋ねて見たがみんな
無駄骨折りにおわった。そこに行ってどうするというつもりもなかったけれども只何とな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
もやがてまた放棄されるにきまったものであるから、こういうものに力を入れるのは全然
無駄骨折りであるというような説を時々耳にすることがあるが、そういう人は、ものの進....
「微笑」より 著者:横光利一
思う一点を、射し動かして進行している鋭い頭脳の前で、大人たちの営営とした間抜けた
無駄骨折りが、山のように梶には見えた。 「いっぺん工場を見に来てください。御案内....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そのうしろ姿が彼の両国橋の男によく似ているので、半七もおもわず立ち停まった。案外
無駄骨折りになるかも知れないとは思いながらも、この職業に伴う一種の好奇心も手伝っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、いよいよ激昂しているが、その激昂はいたずらごとで、この時分にはお銀様も、神尾の
無駄骨折りを冷笑するくらいの余裕を持っておりました。破れるものなら破ってごらん、....
「博物誌」より 著者:岸田国士
、私は胸が悪くなる。その様子は、さながら、時間もなにも分らない振子時計の機械的な
無駄骨折りにひとしいものである。何が面白くあんな跳び方をし、なんの欲求に駆られて....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なかった。あなたは途中で手をぬいたからいいようなものの、私のほうは、まるっきりの
無駄骨折り、こいつあ馬鹿を見ました」 顎十郎はへへら笑って、 「ほら御覧なさい....