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然うして
「然うして〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然うしての前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、何を出してくんな、綿の沢山はいった半纒《はんてん》を、あれを引掛《ひっか》けて
然うして奴《やっこ》蛇の目の傘を持って、傘は紐を付けて斜《はす》に脊負《しょ》っ....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
タリ家《うち》の娘に成ってお呉れなら養子をして安心を致しますから、何卒《どうぞ》
然うして貰い度《と》うございます」 孫「まア女は女どしだからお前の処へ連れて行....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
が此方へ来ても仔細ないじゃアないか」 千「それは誠に結構な事で」 長「結構なれば
然うしてくれ」 千「お嬉しゅうは存じますが」 長「さ、早くお父さまの帰らん内に応....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
か潰さぬ様に致そう、重二郎刀に掛けても致すから、二人へ改めて頼む訳にはいかんが、
然うして仇を討たせて望を叶えてやって下さい…お前は奉公した事がないからお父様お母....
「職業の苦痛」より 著者:若杉鳥子
ているので、苦痛で苦痛で堪えられません。すると、××主任もそれを察して下すって『
然うしているのも苦しいでしょうから、何処か訪問して御覧なさい。』と、嬉んで話し相....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
生方も満足せられる、内でも親達が満足するから、私は其で好《い》い事と思っていた。
然うして多く学んで殆ど何も得《う》る所がない中《うち》に、いつしか中学も卒業して....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
利加という処は何ういう処か、仏蘭西はどんな国だか分らない中に洋行をなさいまして、
然うしてまた何うも船の機械も只今ほど宜く分っても居りませんでしたのに、危険を凌ぎ....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
素より芸妓の浮気は知って居るから汝に呉れて遣ると云えば、銭入らずに事が済むから、
然うしてあんなものは早く追出して仕舞って、何うかおくのさんを可愛がって上げなんし....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
々は甲冑を鎧っている。手に手に討物を持っている。槍、薙刀、楯、弓矢。…… おお
然うして夫れ等の人は、鵞湖仙人の屋敷の方へ、挙って指を指している。何やら罵ってい....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
桜、雲雀の唄、街道を通る馬や駕籠、だがこの景色とも別れなければなるまい」 「あの
然うして妾とも」 「うむマァざっと然ういうことになる」 「お名残りおしゅうござい....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
向だけは夫婦と言わなければ、世間へ対し、分家の叔父様に対して済まないから、何うぞ
然うして下せい」 かめ「それ程義理を知って居ながら、何故分家のお作と淫事をしたよ....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
く、口は大きく、腮は二重に見えるので有ったが、如何にも其眼元に愛嬌が溢れていた。
然うして云う事|為る事、如才無く、総てがきびきびとして気が利いていた。若い時には....