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然こそ
「然こそ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然こその前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なりません。なにしろ十両以上の金高になれば首が飛ぶという時代ですから、悪い奴も自
然こそこそが多かったんですね。それでも又、その時代相応に悪知恵をめぐらす奴がある....
「新緑」より 著者:宮本百合子
今朝のような雨に煙とけ、一層陰翳ふかい緑にしたたる様子を眺めるのも快い。近頃の自
然こそ、人間が眠っている暗い夜の間にも巻葉の解かれるサッサッと云う微な戦ぎで天地....
「小春」より 著者:国木田独歩
のですからでき上がって見ると、まるで景色の外面を塗抹った者になるのです。』 『自
然こそいい迷惑だ、』と自分は笑った。高台に出ると四辺がにわかに開けて林の上を隠見....
「現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
ある。一体自然とは何であるか、自然は我々を生んだところの大いなる母親ではない、自
然こそ我々の創ったものである」となって来るのである。 ワイルドこそ、一六〇〇年....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
。畢竟《ひっきょう》これは平素《へいそ》天然を楽しんでいるおかげであろう。実に天
然こそ神である。天然が人生に及ぼす影響は、まことに至大至重《しだいしちょう》であ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
であります、どんなものも自然と人間との交りから生み出されて行きます。 中でも自
然こそは凡てのものの基礎であるといわねばなりません。その力は限りなく大きく終りな....