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然ならず
「然ならず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然ならずの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
じ》として、徳川の興亡を肩にかけて起つ人となり、ここに、受爵の恩命が伝わること偶
然ならずと言わなければなりません。これより先、受爵の内命が伝わった時、勝は考えま....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
た甚だ好《よ》し。図中二女を載せたる小舟の後《うしろ》に立てる船頭はその姿勢不自
然ならず。荒々しく角張《かどば》りたる橋杭《はしぐい》の間《あいだ》よりは島と水....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の学士語りて曰く、日本の仏教はまことの仏教にあらず。そのシナに伝わるものすでに純
然ならず、流れて日本に入るに当たりてまた濁水と混じ、腐敗の宗教となる。もし、これ....
「書物を愛する道」より 著者:柳田国男
てやがて亡ぶものが幾らあるか知れない。其中には又他では求められぬ大切な知識が、偶
然ならず保存せられてあることを見るのである。古書を粗末にし又は少しも利用せぬとい....