然らずば[語句情報] »
然らずば
「然らずば〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然らずばの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の宴会の終りに近藤勇は、その馴染なる木津屋の御雪を呼ぶか、御雪のところへ行くか、
然らずば晩《おそ》くこの屋敷へ帰る。その隙《すき》を見て多勢で暗討《やみう》ち。....
「日輪」より 著者:横光利一
復讐は残っている。」 「不弥の女。」 「待て。」 「不弥の女。我の願いを容れよ。
然らずば、我は爾を刺すであろう。」 「我の良人は我を残して死んだ。我の父と母とは....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
を徘徊《はいかい》する引四時過《ひけよつすぎ》の寂しさか(『絵本江戸土産』巻六)
然らずば仲之町《なかのちょう》の木戸口《きどぐち》はあたかも山間の関所《せきしょ....
「銀座」より 著者:永井荷風
のとすれば、一時間に対して飲めない口にもなお四杯の満《まん》を引かねばならない。
然らずば何となく気が急《せ》いて、出て行けがしにされるような僻《ひが》みが起って....
「霊廟」より 著者:永井荷風
いる。強《し》いて何かの聯想を思い出させれば、やはり名所の雪を描いた古い錦絵か、
然らずば、芝居の舞台で見る「吉野山《よしのやま》」か「水滸伝《すいこでん》」の如....