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「然様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

然様の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ている人々が別れ別れになった事でしょう。今でも私は忘れられませぬのはお師匠様が法然様とお別れなされた時の事でございます。 良寛 さぞお嘆きなされた事でございまし....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
く》家、古文書いじり、紙魚《しみ》の化物と続西遊記に罵《ののし》られているような然様《そう》いう者の真似もしたくない。さればとて古い人を新らしく捏直《こねなお》....
連環記」より 著者:幸田露伴
旦開悟して頭を回らして今まで歩を進めた路とは反対の路へ歩むものであるが、保胤には然様した機縁があって、それから転向したとは見えない。自然に和易の性、慈仁の心が普....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
すること、日頃の大気、又|下の者を頼みきって疑わぬところ、アア、人の主たるものは然様無うては叶わぬ、主に取りたいほどの器量よし。……それが世に無くて、此様なとこ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
と年寄は真顔になり、見上げ皺を沢山寄せて、 「何を貴方、勿体もない。私もはい法然様拝みますものでござります。吝嗇坊の柿の種が、小判小粒になればと云うて、御出家....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つな》」 「なるほど」 「まあ、お聴きなさい、熊谷の次郎が最初に出家をしてね、法然様《ほうねんさま》から蓮生という名前をもらって大得意で――この時は間違いなくレ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
間ほど、自分の時間にしようとしてやって居ります。家のことを四年しなかったうちに全然様子が変ってしまいましたから、今又台所やるのは私に或はいいことでしょう。配給の....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
印象はむしろ藤原時代のデリケートな美しさに近い。 しかし金堂と対照して講堂が全然様式を異にしていることは意味のあることである。礼拝堂と研究所との建築にこれほど....
法然行伝」より 著者:中里介山
学無智の坂東の荒武者で、他の学問や修行を教えたって仕方がないと見たから、そこで法然様が念仏ばかりでいいと仰言《おっしゃ》ったのだ。もう少し智恵のある人間に向って....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。定家はその歌体を十体に分けて、長高・見様・面白・有一節・濃様・鬼拉・幽玄・事可然様・麗様・有心としたが、その中で、幽玄・麗様・濃様・長高などにあたる歌をお好み....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に置申、罷出時取出し、我とはき申て出入仕候位にて、中々今日之世上不相成候。又|可然様子|可仕と存候へは、世をまけ不申候へは、成不申とて、僧は山林樹下の者にて候に....