» 焼き打ち

「焼き打ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

焼き打ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
あった。元大坂の吟味与力の陽明学者の大塩平八郎が飢民救済の大旆のもとに大坂城代を焼き打ちしたのはすなわちこの頃の事である。江戸三界、八百八町、どこを見ても生色な....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
れた護謨林の中に戦闘のための砦を造って立て籠もっていて、今日かもしくは明朝あたり焼き打ちの計で土人部落の総攻撃をやる筈だと、そういう事を知ることが出来た。それに....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
説が行なわれている。 大塩中斎に諌言をし、一揆(天満から兵を挙げ、大阪の大半を焼き打ちにかけ、悪富豪や城代を征め、飢民を救済しようとしたので、世人、天満焼と称....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
敷を、……すると火事ではござりませぬか。はてなと注意をして見ていましたところ、『焼き打ち焼き打ちだ! 放火だ! 放火だ!』とそういう声がまず聞こえて、『代官松....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
段口から、黒い煙りが濛々と、渦巻き上って来たのであった。 二〇焼き打ち焼き打ち焼き打ちなのであった! 邪教徒が塔へ火を掛けたのだ。 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
を試み、当時江戸警衛の任にあった庄内藩との衝突となったのも、三田にある薩摩屋敷の焼き打ちとなったのも皆その結果であって、西の方に起こって来た伏見鳥羽の戦いも実は....
地方の青年についての報告」より 著者:中井正一
この青年達の真中に飛込んで来てやらないのか。村は、村から村へ、反動攻勢のボス連の焼き打ちにかかって、次から次へ燃えてしまって、焼け落ちていっているのに。 街の....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
かれて以来この村に血を流した殉教者の数はおびただしい。中にも竹中奉行による浦上の焼き打ちと明治維新政府による浦上信徒総流罪とは、ほとんどこの村中のキリシタンを全....
法然行伝」より 著者:中里介山
天荒というべきである。この時代のやかましい宗教界、名刹《めいさつ》の上下でさえも焼き打ちが始まる宗教的確執、我慢の時に於て、何等の僧位僧官も無い平民僧の法然が、....