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焼け失せ
「焼け失せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
焼け失せの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
な、兄の容体を案じながら通った時の気持が思出されます。その頃の大観音の高いお堂は
焼け失せて、今は何か小さな物が建っているだけで、ここにも世の変遷が見られます。森....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
京都の方は大変だと知らせ、十九日の昼時に大筒鉄砲から移った火で洛中の町家の大半は
焼け失せたとのうわさをすら伝えた。半蔵が十一屋まで行って幸兵衛や平助と一緒になり....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
で見に行っただけに、バラックに居る江戸ッ子が想像以上に多いように思えた。 かおが
焼け失せた 以上述べたところで、震災一年後の江戸ッ子の消息はあらかたわかった。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
薪を取っては加え、取っては加えているうちに、髑髏《されこうべ》は、あとも形もなく
焼け失せてしまいました。 同時に、弁信の読経も了《おわ》りました。 弁信は、....
「鎮魂歌」より 著者:原民喜
だが、僕は揺すぶられ、鞭《むち》打たれ、燃え上り、塞《せ》きとめられていた。家は
焼け失せていたが、父母と弟たちは廃墟の外にある小さな町に移住していた。復員して戻....
「夢と人生」より 著者:原民喜
は餓じい体を鞭打ちながら、いつも小さな箱のなかから、ここへ出掛けて来る。ここでは
焼け失せた空間と焼け残った空間が罅割れた観念のように僕の眼に映る。坂の石段を昇り....
「白くれない」より 著者:夢野久作
ぬ。 われ今より彼の窖に炭俵を詰めて火を放ち、割腹してそが中に飛入り、寺と共に
焼け失せて永く邪宗の門跡を絶たむとす。たゞ此の文と直江志津の一刀のみは鐘楼の鐘の....