焼魚[語句情報] » 焼魚

「焼魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

焼魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小村淡彩」より 著者:宮本百合子
」 ろくに、狭い村の道順が大抵分った頃であった。或る夕方、ずっと山よりの別荘へ焼魚を届ける用が出来た。せきは、座敷で衣を着た客の対手をしている。いしは、 「一....
すきな食べ物と嫌いな食べ物」より 著者:宮本百合子
ぱいものは食べられません。見た形や色がいやな連想を与えるもの、例えて云うと、近頃焼魚をまるで食べられない如く。 〔一九二四年一月〕....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
……婆さん灯火を早く此処へ持って来て……何だ奈良漬の香物か、これは妙だ、奈良漬の焼魚代りは不思議、ずーッと並べたのは好いな」 幸「此処は大層香の物を貴むてえから....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
が、いくらでもつれた。 魚の料理は、さしみが、いちばん手数がかからなくてよい。焼魚、潮煮、かめの油でいためたのもたべたが、これには、たいせつなたきぎを、使わな....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
米八合渡 内五合は飯米┐ └金十三銭払 ┘ (夕食) (朝食)焼魚 味噌汁二杯 菜葉ひたし 削節 沢庵漬 たくあん....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
うものを作ったから食いにこい、というので勇んで出かけた。 漁師や山男のサシミ、焼魚、焼肉の類でも料理で通用するのが日本料理であるが、西郷どんの大好物はそれらに....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
どっかり坐った、横になったがまた起直る。そうして袖で額に流れる冷汗を拭いたが顔中焼魚の腥※い臭がして来た。彼はまた歩き出す。『何かの間違いだろう……話合って見に....
神戸」より 著者:古川緑波
。これでなくちゃあ、ありがたくない。で、僕が此処で、必ず第一番に註文するのは、紅焼魚翅だ。ふかのひれのスープ。これが何よりの好物で、三四人前、ペロペロと食ってし....
このたび大阪」より 著者:古川緑波
グ他何品か食う。久しぶりで、品のいい、少量の皿を幾つも食った。十八日 大好きな紅焼魚翅を食いたさに、ハネ後、神戸迄ノシて、Hへ行く。出来た魚翅を一目見て、がっか....