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煉り
「煉り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煉りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
れを陰干にしたのを細かく刻み、更に女の髪の毛を細かく切って、別に一種の薬をまぜて
煉り合せる。そうして出来上がった薬を焼くと、うわばみはその匂いを慕って近寄るので....
「惜別」より 著者:太宰治
なるさ。やあ、このたたきは、ひどいじゃないか。たたきには、卵をどっさりいれてよく
煉り合わせないと、うまくない。卵を節約したに違いない。へんに饂飩粉くさいじゃない....
「花子の陳述」より 著者:豊島与志雄
た。 耶馬渓名産の、巻柿とかいう、珍らしい乾柿を送って参りました。乾柿を幾つか
煉り合せて、紡錘形に固め、それを紙にくるみ、更に藁で包みこみ、上から縄でぐるぐる....
「博物誌」より 著者:岸田国士
る器で水を飲む。そして、その時の都合に任せて、その両方のどちらにでも糞をたれる。
煉り餌をやると、自分たち同類の鳥が巣を作る、至極あつらえ向きの捏土だと思いこんで....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
へ煙千子を入れ、鴉片液を煙千子の先へ着け、それを煙燈の火にかざした。つまり鴉片を
煉り出したのだ。 寝台は二人寝になっているのだ。寝台の三方は板壁で、一方だけが....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
なると、大きな乳鉢でつなぎになる薬を入れ――ヒヨスもはいったようでした――乳鉢で
煉り合せ、お団子くらいのよいほどの固さになった時、手に少し油を附けて、両手で揉ん....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
身も白身も一緒に裏漉《うらご》しにして塩を少しとバターとを好《よ》きほどに混ぜて
煉ります。パンの薄く切ったのへバターを塗って今の玉子を挟んで両方から合せてまた小....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
漉にかけバター大匙一杯と塩胡椒を加え少しの牛乳にて弛《ゆる》めて弱火にかけてよく
煉り混ぜるなり。 ○栗のベーキドプデンも味|好《よ》きものなるが玉子の黄身二つと....