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煉る
「煉る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煉るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
らず下手なのさ。 君には当然解るまいと思うが、鴉片の煉り方はむずかしく、上手に
煉ると飴のようになるが、下手に
煉るとバサバサして、それこそ苔のようになってしまっ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
て置きます。単膏という札が貼ってあります。水銀とか、芫菁とか、それぞれ薬を入れて
煉るのです。よく膏薬|篦といいますが、なかなかしっかり出来ていて、それでよくしな....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
二杯位、もしなければ葛の上等でも構いません。水で溶《とい》て今の牛乳へ入れてよく
煉ると葛煉《くずねり》のようになります。コルンスタッチの方は葛よりも長く煮ないと....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
ニチャしたペースになります。先ずケンネ脂を小さく切って裏漉《うらご》しにして少し
煉るとバターよりも固い位なものが出来ます。別にバターの時のようなメリケン粉と玉子....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、この時の拷問に耐えた金平の態度は、実に壮絶を極めたものらしい。 彼は心胆を
煉るため、毎夜、細糸を以って白刃を天井につるし、その下に眠るのを常としたという。....