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「煎じ詰める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

煎じ詰めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
常に多い。それは男の欠点を最もよく知っているからだそうである。 これ等の事実を煎じ詰めると、現在の東京で最不幸な結婚をするものは、学問のある婦人と技術を持つ婦....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
る虫で、是は豆の葉に得て居るが、田舎でエゾ虫と申し、斑猫のことで、効験が強いのは煎じ詰めるのがよかろうと申しましたので、なる程それが宜かろうと相談が一決いたし、....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
って、釈迦一代の説法、各宗の精髄どころを達磨という蒸溜器に容れて煎じて、煎じて、煎じ詰める事九年、液体だか気体だかわからない。マッチで火を点けるとボーッと燃えて....
旅愁」より 著者:横光利一
ていた問題に、直面した感じになるのですよ。それはですね、人間の考えというものは、煎じ詰めると、AでなければBで、その二つのどちらかの中へ入りましょう、それはどん....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
いると思う。これを言いたいためにのみ、長ながとこのエピソウドを書いて来たのだが、煎じ詰めると、いたずらに先方の真似をしないで、わが特長を伸ばして往く以外に、私た....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
もない。小伝とすればあるいはいいかもしれないが、阿Qは別に大伝というものがない。煎じ詰めるとこの一篇は本伝というべきものだが、わたしの文章の著想からいうと文体が....
端午節」より 著者:井上紅梅
うしても消滅しない。そこで彼は講堂の上で公表した。 右の通りこの「大差なし」を煎じ詰めると、そこに一種の私心的不平が伴うていることがわかり、決して自分が官僚を....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
気の毒なように思われたらしいのです。気の毒のように思うという事――それはもう一つ煎じ詰めると、どうも自分の口からはお話が致しにくい事になります。まず大抵はお察し....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
うな話ではない。極めてありふれた、道理至極した話なのだ。 まず吾々の日常生活を煎じ詰めると、そこに「能」が現われて来る。換言すれば、ある一つの仕事を熱心誠実に....