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煙ったい
「煙ったい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煙ったいの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
だ。ぶすぶすと臭い香いを立てて燃える丁子の紅い火だけを残して灯は消えてしまった。
煙ったい暗黒の中に丁子だけがかっちりと燃え残っていた。絶望した清逸は憤りを胸に漲....
「若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
に行きたいと思っていたんですけれど。――田舎は煙ったくて、煙ったくて。」その娘の
煙ったいというのは本当に煙のことで、田舎では毎朝毎夕炉で粗朶《そだ》をいぶし、煮....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
外仕様がないわね。 だけれどつまらないわ。 「何が? まあとにかく、あんまり
煙ったい事許り見ると、益々ひどく当る相手は貴女一人なんですもの。 なるたけじい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
越したのは、Nが正月頃傾向がわるく家をあけ(飲んで)そういうときは私が煙ったく、
煙ったいと猶グレるので、Kのやりかたがむずかしいこともありありと分って一層早くう....