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煙になる
「煙になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煙になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
げ込んで、この灰の上にこうして新聞紙を敷いて楽々と胡座を掻いたまま、いつ何時でも
煙になる覚悟で、葉巻を吹かし吹かし耳を澄ましていた訳だ。
……ところが流石は彼....
「源氏物語」より 著者:紫式部
茣蓙の横から髪が少しこぼれていた。それを見た源氏は目がくらむような悲しみを覚えて
煙になる最後までも自分がついていたいという気になったのであるが、 「あなた様はさ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れた悲しみもしないでおおきなさい」 と入道は断言したのであるが、また、 「私は
煙になる前の夕べまで姫君のことを六時の勤行《ごんぎょう》に混ぜて祈ることだろう。....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、眼瞼へ出していた。
「お前が死ぬのが早いか、俺が早いか、江戸も、黒船のために、
煙になるって、評判じゃあねえか」
「そうだってのう、じゃあ、もらって行くぜ」
「....
「鬼」より 著者:織田作之助
仕事をへらしたらどうだ。仕事をへらせば、煙草の量もへるだろう。仕事をしてもどうせ
煙になるんだから、しない方がましだろう。百円の随筆を書くのに百円の煙草を煙にして....