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煙塵
「煙塵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煙塵の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
づくに従って、川の水は、著しく暖潮の深藍色《しんらんしょく》を交えながら、騒音と
煙塵《えんじん》とにみちた空気の下に、白くただれた目をぎらぎらとブリキのように反....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しているだけに、市中並びに人馬の喧噪からは相当隔離されているし、そうかといって、
煙塵を絶ち、米塩に事を欠くほどに浮世離れはしていないのですから、かりそめの閑者を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の日、東京では秒速七八|米突《メートル》から、十米突ぐらいまでの北西の風が帝都の
煙塵を吹き払うの頃、それも山地に降雪多く、ややもすれば水蒸気が山の全容を隠すこと....
「不周山」より 著者:井上紅梅
、やや騒々しさが聴えた。それは禁軍がとうとう殺到してきたのである。彼等は火の光と
煙塵の見えないときを待っていたから、到著が遅れたのである。彼等は左に一本の黄い斧....