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煙雲
「煙雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煙雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いったような感じである。 月のある夜空を、火災の煙が高く高くのぼって行く、その
煙雲のふちはももいろに染まっている。 川開きのような、下がってくるオーロラのよ....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
た方の角に、一二軒の家を残して湯島天神のあたりから神田明神にかけて焼けているのが
煙雲を透して見えた。そこここに立っている焼け残りの土蔵の屋根などには、まだ火のあ....
「地異印象記」より 著者:和辻哲郎
日が傾くと共に雲の根が赤くなり始めた。日没後には南方から東北方へかけて打ち続いた
煙雲の下半部が一面に真っ赤に見え、その根元には燃え上がる炎が凄じい勢いで動いてい....