煤掃き[語句情報] »
煤掃き
「煤掃き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煤掃きの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
すか」 「煤掃《すすは》きですよ」 大掃除などの無い時代であるから、歳の暮れの
煤掃きは何処でも思い思いであったが、半七老人は極月十三日と決めていると云った。 ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
見てあるいて、とうとう芝まで行ったことがあった。 歳の市を観ないでも、餅搗きや
煤掃きの音を聞かないでも、ふところ手をして絵草紙屋の前に立ちさえすれば、春の来る....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
なり、お座敷つゞきのあとに大妓小妓のぐったりとして欠伸を噛む一月末が、村の師走の
煤掃き、つゞいて餅搗きだ。寒餅はわるくならぬ。水に浸して置いて、年中の茶受、忙し....
「農村」より 著者:宮本百合子
結だの風呂敷、袢衿、前掛地の様なこまこましたものが一杯になった。 三十日の日に
煤掃きを若い者の居た時はさせたと云う事だけれ共、女ばかりで、寒いのにガタガタする....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
疋、店の者中で千疋、車力鳶のもの出方中残らずで五両、其の外荷主様に戴いた御祝儀、
煤掃き歳暮お年玉何や彼や残らず帳面に付けてある処を番頭に寄せてもらったら、丁度三....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
ね」 「ですがねえ。私なぞの考えで見ると、何も家をお持ちなさるからって、暮に遣う
煤掃きの煤取りから、正月飾る鏡餅のお三方まで一度に買い調えなきゃならないというも....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
、もひとつハッキリいわせて貰うならば、生き抜いていく甲斐がなかった、もう自分に。
煤掃きを明日に控えた十二月十二日の七つ下り、ところどころたゆたに柚子の実の熟れて....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
、何分にも寝られません、あの騒ぎですものを」 若「へい、誠に御迷惑な訳で、まるで
煤掃き見たようで、畳を積み揚げて、御丁寧に其の上に布団を敷いて坐ってるんですぜ、....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
る習わしがあるか。この日を正月支度の始めとする慣例または言い伝えがあるか。 九三
煤掃きと出代り 煤払いはいつするか、またその作法。暮の奉公人の出代りは何日か。お....