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「照会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

照会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
私は、三重県の三喜山養殖場へ、早川が十年前に何等かの関係があったかどうかを電話で照会して見ました。すると果して、十年前に早川を解雇した事があるとの返事です。そこ....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
日ほど経って来て、復一はやっと安心した。 鼎造から金魚に関する事務的の命令やら照会やらが復一へ頻々と来だした。 復一が、こういう災害の時期に、金魚のような遊....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
原国幹及び旧兵隊の者随行致候間、其台下通行の節は、兵隊整列指揮を可被受、此段|及照会候也。 明治十年二月十五日 陸軍大将 西郷 隆盛 熊本鎮台司令長....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
を称えるように司法主任は答えた。 署長の見込は外れなかった。支倉の本籍山形県へ照会すると、果して彼は窃盗の前科三犯を重ねた曲者だった。宣教師の資格も正式に持っ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
んだのか、生きているのか、それも結局判らずに終ったわけです。警察から静岡の方へも照会してくれましたが、そこには今でも久住弥太郎という士族が住んでいて、その家来の....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
んだのか、生きているのか、それも結局判らずに終ったわけです。警察から静岡の方へも照会してくれましたが、そこには今でも久住弥太郎という士族が住んでいて、その家来の....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
も、必ず四十円の固定給は支給する云々の条件に、申し分がなく、郵便屋がこぼすくらい照会の封書や葉書が来た。 早速丹造は返事を出して曰く、――御申込みにより、貴殿....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
三郎の京都にいた間にお兄様は人々の伝記を起草せられたので、京都に関することを度々照会して、手紙の往復が絶えませんでした。時には宇治までも行って、万福寺の墓地にあ....
五色蟹」より 著者:岡本綺堂
。 警察はあくまでも為子を疑って、いろいろに探偵しているらしく、東京へも電報で照会して、かの女学生たちの身許や素行の調査を依頼したとのことであった。遠泉君は漁....
妖怪談」より 著者:井上円了
が駐英公使のところへ願い込みました。私が英京ロンドンへ着くと、公使からそのことを照会せられました。私もおもしろいことであるから、一度行ってみたいものであると思っ....
妖怪報告」より 著者:井上円了
年、余が手に入りたるものにして、静岡県遠州某氏の報知なり(本誌掲載のことは本人に照会せざりしをもって、その姓名を挙げず)。夢想の研究については、参考すべき必要の....
」より 著者:カフカフランツ
いうことはたしかによく起こり、万事の決済に正確を期しても起こりがちなことですが、照会係は、われわれが返事するのを当てにし、それによって測量技師を呼ぶことにするか....
西航日録」より 著者:井上円了
い旅客充満して、ほとんど空室なし。したがって旅宿料廉ならず。余はあまたのホテルを照会して、ようやく最廉のものを得たり。すなわち、一昼夜三食を合して、悉皆七フラン....
「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
うと思う。なお念の為に北方異族の言語に精通せらるる金田一文学士に対して、この事を照会したところが、彼らが実に自己の族を、エッタもしくはイェッタ・ウェッタという風....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
イツ語で読んでいたインド哲学書の抜き書きが織り込まれている。出典に関するロランの照会への、インドのカーリダース・ナーグ博士の回答によれば、『ウパニシャッド』と『....