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照明弾
「照明弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
照明弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
へ送られる日を待っていた。彼などはもう三十マイルと離れていない戦場で、敵、味方の
照明弾が打ち上げられるのが明らかに見えた。 イワノウィッチには、急にいろいろな....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
することになった。夜になっても飛行機はまだ捜索をつづけていた。中にはごていねいに
照明弾を落としてゆく飛行機もあった。 「いやに大がかりになって来たね」 「きっと....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
るものと思い、壕を出て垣根からのびあがって透かしてみたところ、焼夷弾にあらずして
照明弾だった。それもかなりの遠方に見えた。 ◯昼間、敵機の爆撃音がすごくなり、味....
「戦場」より 著者:夢野久作
の屍体。そんな地獄じみた障害物が、鼠に噛じられたような棘々しい下弦の月の光りと、
照明弾と、砲火の閃光のために赤から青へ、青から紫へ、紫から黄色へ、やがて純白へと....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
壮観であった。思いがけない大壮観であった。眼下に見えるクリムスビーの町の上には、
照明弾が、およそ二三百個も、煌々と燃えていた。この屋上にいても、新聞の文字が読め....
「夜の靴」より 著者:横光利一
である。私は四十度も熱のある妻の傍へ、私の部屋から見舞いに出て傍についていたが、
照明弾の落ちて来る耀きで、ぱッと部屋の明るくなるたびに、私は座蒲団を頭からひっ冠....
「空襲警報」より 著者:海野十三
市でございました。焼夷弾が十トン毒瓦斯弾が四トン、破甲地雷弾が三トンぐらい、他に
照明弾、細菌弾などが若干ございますものと推測いたします」 「十七トンの爆弾投下か....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
年の四月四日という日、私は始めて四周に二時間にわたる爆撃を経験したのだが、頭上の
照明弾で昼のように明るくなった、そのとき丁度上京していた次兄が防空壕の中から焼夷....
「その人を知らず」より 著者:三好十郎
。……どっか片隅に居てコッソリこっちを見ている。……(立ちあがっている。その時、
照明弾の強い青い光が、窓を照らし出して、室内をカッと明るくする)……じゃまっけだ....
「抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
か、だからこの人たちの抵抗論は今後起りうる悪い事態を予想して、それにむかって警戒
照明弾をぶっぱなしておくといった式のものか、または観念的な――観念的のみでありう....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
ものに感じられたのだったから、この光度は太陽の何倍かであったにちがいない。昼間に
照明弾とはこれいかにとつぶやいて田川先生は腰を浮かしたが、突然異様な物を認めた。....